ははこぐさのパーソナルトレーナーの奥山です。
先週はBMIという指標を使ったかくれ肥満のチェック方法についてお伝えしましたが、ご好評につき今週はさらに続編です。
体重を落とすために何より重要なのは「消費カロリー」を意識すること。
日常生活やエクササイズで「どのくらいのカロリーを消費しているのか」はっきり理解していれば、摂取しているカロリーとのバランスをとることで容易に体重をコントロールすることができます。
そこで今回のコラムでは消費カロリーのチェック方法について解説していきます。
消費カロリーを計算するにはMETsという単位を使用します。
安静に座っている状態での酸素摂取量を1METとして、様々な活動をしたときに安静時の何倍のエネルギーを消費するのか=運動の強さ(運動強度)を示す指標になっています。
例えば
・ヨガ=2.5METs
・立って子どもと遊ぶ=2.8METs
・電動アシスト付き自転車に乗る=3METs
・掃除機をかける=3.3METs
・卓球=4METs
・階段をゆっくり上る=4METs
・水泳(背泳ぎ)=4.8METs
・バドミントン=5.5METs
・スコップで雪かきをする=6METs
・ジョギング=7METs
のように、生活動作やスポーツなど、身体を動かすあらゆる活動についてMETsの基準値が決められています。
つまり、卓球をして身体を動かしている状態では、静かに座っている状態と比べて4倍の運動強度になりますよ、という意味になります。
もっと具体的にどんな活動が何METsになるのか知りたい方は、下記リンク先のサイトがわかりやすくまとまっていますのでご確認ください。
参考サイト:健康長寿ネット
このMETsを利用すると、消費エネルギーを出すことができます。
計算式は
消費エネルギー=METs✕実施時間(時)✕体重(kg)✕1.05
例えば体重50kgの人がヨガを1時間行った場合、
2.5METs✕1時間✕50kg✕1.05=131.2Kcal
同じ人が掃除機がけを15分行った場合、
3.3METs✕0.25時間✕50kg✕1.05=43.3Kcal
同じ人がジョギングを30分行った場合、
7METs✕0.5時間✕50kg✕1.05=183.7Kcal
となります。
もちろんエクササイズはハードなものほど消費エネルギーは増えますが、ふだん何気なく行っている家事も、実は意外とエネルギーを消費しているものです。
なかなかまとまった時間をとることができなくても、「掃除をする」「子どもと遊ぶ」「自転車で保育園の送迎をする」といった生活の中で、消費エネルギーを少しずつ積み上げていくことが可能です。
一日の終わりに消費エネルギーがどのくらいになったか計算して振り返ってみると、食事量をこのくらいにしておいたほうがいいかな…という計画もたてやすくなります。体重がなかなか落ちなくて悩んでいる方はぜひ一度、自分の一日の消費エネルギーがどのくらいになるのか、METsを使って確認してみましょう!
ははこぐさのパーソナルケアでは、産後の身体づくりの専門家であるパーソナルトレーナーが、身体の状態をしっかり分析したうえで、あなたにぴったりのエクササイズ(有酸素運動、筋トレ)をご紹介します。
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※治療中の病気がある方や医師から運動の制限を受けている方は、必ず医師に相談してから行ってください。
※コラムで紹介している情報は、取り上げているエクササイズの効能や有効性を保証するものではありません。また運動の適切な負荷量については当然個人差がありますので、ご自身で判断の上で調整しつつ行ってください。