今月の「理学療法士が伝える、いちから学ぶ運動発達講座」
も大盛況のうちに終了いたしました。
次回は9月28日です。
講座の中では、ずりばいやはいはい、つかまり立ちといった
動作・姿勢の発達についてのご質問が多かったのですが、
時間の都合ですべてお話しできなかった部分もありましたので、
実際の動画をもとにもう少しつかまり立ちについて少し解説してみます。
まず1本目の動画を見てください。
一見「つかまり立ち」のような姿勢ですが、
よく見ると身体全体が前のめりになり、お尻が後ろに引けた状態になっています。
ちょうど身体が「く」の字のように曲がってみえますよね。
重心が前の方に極端に移動しているので、
動画の後半ではかかとが浮いてつま先立ちの姿勢になっています。
腕の力で壁を押すことでがんばって体の重さを支えているんですが、
片手を壁から離してしまうと持ちこたえられなくなり、最後には座り込んでいます。
この立ち方が次の動画では大きく変わっているんです!
2本目は1本目の動画の1週間後に撮影したものです。
同じようにつかまり立ちをしていますが、
1本目と比べてなんだか姿勢が違うと思いませんか?
横から見たときのアライメント(身体の配列)が大きく変化しています。
まだ少しお尻が引けている感じはありますが
、1本目と比べるとかなり身体が直立している
(頭、上半身、下半身が直線的な配列になっている)のがよくわかります。
このようにアライメントが変化したことで
足の裏全体がぴったりと床面に接地するようになりました。
結果的に腕の力への依存がだいぶ減っているので、
片手を離しても大きくバランスを崩す感じはありません。
こうした立ち方ができるようになると、
そろそろつたい歩きに発展していきそうだな‥という予感がしてきます。
「つかまり立ち」と一言で言っても「どんな立ち方をしているのか」というところまで
理解できると、現時点でどのような部分の筋力発揮や姿勢制御が苦手なのか、
またどのようにその後の運動発達を促していけば良いのか、
長期的な視野で赤ちゃんの動きをみることができるようになってきます。
実際の講座では、こうした時期にどんな遊びを取り入れるとよいのか、
どんな環境を整えるとよいのか、というところまで突っ込んでお話をしていきます。
赤ちゃんの発達について気にはなっているけど、
そもそも基本的な知識がないからよくわからない!
どういう見方をすればいいのかヒントが欲しい!という声にお応えして
この運動発達講座は誕生しました。
赤ちゃんの運動発達に興味がある産前、産後の女性だけでなく、
育児支援者、ボディワーカー、保育士など赤ちゃんに関わる仕事をしている方まで、
幅広い皆様の参加をお待ちしております。
今月の講座はすでに満席となっていますが、
9月28日(土)に三鷹産業プラザで開催する講座はまだまだご予約可能です。
ご興味のある方はこちらのリンクからお早めにご予約をお願いします!
⤵️ご予約はこちらからお願いします( ・∇・)